(6) ビジネス交渉本番 Part 2

海外ビジネスにおける商談や交渉は、その国の政治や経済状況、市場環境、客先や自社の状況、面談している相手の個人的な状況など、複数の変動要因がある中で展開しなければなりません。事前に収集した情報をもとに、ある程度、先を予想しながら望むのですが、最終的に何が起こるか本当にわかりません。

日本国内での日本人同士の取引きに比べて、言語が英語であることを差し引いても、内容が大変、タフなのです。ですから交渉を始めるにあたり、まず、もっておく心がまえは、最初からこうなるだろうと予想したり、決めてかかるのではなく、まずはどうなるかわかりないという意識を持ち、これらの要素が常に変動していることを理解した上で、その場その場でのベストの決定をしてゆくことであると思います。

原 一宏 について

早稲田大学理工学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)で、30年以上にわたり、アメリカとカナダの市場向け通信機器の営業を担当。両国のマーケットで新規開拓から交渉、契約締結まで、英語で約1000億円超の商談をまとめてきた。入社2年目、初めての海外出張の際に、日本で学んだ英語はほとんど役に立たず、現地のビジネス文化や慣習を踏まえない英会話はトラブルを招くことを知る。その後、アメリカとカナダへの通算2年間、計150回以上に及ぶ出張経験と、カナダ・トロントの現地法人での6年間の勤務、300人以上との商談での交渉経験を通して英会話術を磨く。英検1級、国連英検A級、英語通訳ガイドの資格を持つ。
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