海外ビジネスにおける商談や交渉は、その国の政治や経済状況、市場環境、客先や自社の状況、面談している相手の個人的な状況など、複数の変動要因がある中で展開しなければなりません。事前に収集した情報をもとに、ある程度、先を予想しながら望むのですが、最終的に何が起こるか本当にわかりません。
日本国内での日本人同士の取引きに比べて、言語が英語であることを差し引いても、内容が大変、タフなのです。ですから交渉を始めるにあたり、まず、もっておく心がまえは、最初からこうなるだろうと予想したり、決めてかかるのではなく、まずはどうなるかわかりないという意識を持ち、これらの要素が常に変動していることを理解した上で、その場その場でのベストの決定をしてゆくことであると思います。