以前、アメリカ法人のアメリカ人社員から「日本人幹部は、なぜ、選択肢が5つあるときに判断せず、4つ、3つ、と減ってゆき、選択肢が最後の一つになってようやく判断するのか」と、皮肉を言われたことがあります。彼の言うことはもっともで、日本人のビジネスマンは、様々な情報を全て手元に集めてからでないと、決断しない人が多いようです(もちろん、そうでない方もいますが)
アメリカ人はかなり早い段階で、その時にある情報だけで決断し、それで大失敗をすることもあります。
一方、日本人は非常に慎重で、他社が決断した後、その結果を見て決めようとします。それが結果的に賢明である場合も、もちろんあります。しかし、仕方なく最後の一つの選択肢を選べば、その結果得られるリターンはライバル会社よりもはるかに小さくなります。判断に必要な情報が100%集まることはなかなかありません。ある時点で見切って判断することは、ビジネスマンに求められる基本的資質ではないでしょうか。